カベワンGP2020
2020/10/26
昨日はカベワングランプリ2020が埼玉県のものつくり大学で行われました。私は東大木質材料研究室の学生チームに所属しています。写真1番目の右側、ロープを張っているカベです。最初の2枚(試合前と引き切後)は準決勝で左の優勝候補の一角(東大の博士課程の方の設計)との対戦、左が剛に対して右は柔という感じです。引っ張り合い終始左側が強さを発揮していたのですが、ラスト直前で左側が破壊し右の私たちのカベが粘り勝ちという結果になりました。メンバー皆まさかのことに感動していました。最後2枚(試合前と引き切後)が決勝で、研究室の稲山先生との闘いでした。先生は今までもずっと連覇中で、今のところ日本で叶う人はいない方です。最後引き切の段階でどちらも壊れていなく、変形した量の小さい方が勝ちというルールで、左の先生の方が勝利となりました。ただ勝負が決まってすぐに左側のカベが破壊しました。あと10秒あれば勝っていたかもしれません。とはいえ計算上では先生の方が勝っていて、たまたまアクシデント的に壊れたようです。それでも楽しみながらディスカッションして設計したカベが準優勝までするとはすごいことです。研究室が全て木質材料の構造を追求する風土になっていることや基礎知識、高い能力の人が多いなど、レベル高いといつも思います。3枚目写真は1回戦で先生の優勝したカベを苦しめたカベ(滋賀職能大学)、4枚目は縦貫と筋かいにケヤキを使い、交互に波打たせ摩擦力にも期待できる斬新なカベ(東北職能大学)、5枚目は沖縄の伝統の仕口に丸いかわいいデザインを組み合わせたカベ(沖縄職能大学)、他にもいろいろ違う発想で造り込まれたカベが参加していました。それぞれに参加者の思いを乗せたカベ、参加してみるとその思いを想像するだけで感動するものです。
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