3. 環境へのこだわり

未来の子供たちのために

近年、オゾン層の破壊や地球温暖化の影響が深刻化しています。

この地球環境の改善は、もはや世界レベル、国レベル、そして企業レベル、個人レベルでも取り組んでいかなければならない問題であるといえるでしょう。
木造住宅は、“都市の森林”。さらに、きれいな空気を確保しながら、地球環境の改善に役立つ最新式の住まいづくりを追求しています。

■■ CO2を木材がストック

木材は、とても優れたエコマテリアルです。
木材が育成される森林は、その成長過程において多くの二酸化炭素を吸収し、木材となってからも炭素を固定し続けます。
木材は再生可能な天然資源であり、製造エネルギーが極めて少ない建材の一つとしても知られています。
住宅用として使用されれば、大気中に排出されることはありません。
つまり、木の家に住むということ自体が環境保全に貢献していることになります。

国産材を使って家を建てるということは、森林を守り豊かな自然を守るということ。

■■ 国産材を使うということ 

日本は緑の列島とも言われるほど森林資源の豊かな国です。

国土面積に対する森林面積の割合(森林率)は64%で、世界的にも有数の森林保有大国です。
しかし、現在日本の木材自給率(用材)は25%~30%、
1年間の森林の成長量に対する使用量の割合は20~25%という数字まで落ち込んでいます。

すなわち、国内で自給自足できる資源がありながら、わざわざ遠い外国から木材などを買っているのです。
そのため、日本の森は一見緑豊かでも一歩中に入ると、特に人工林では暗く荒れた世界が広がっています。
花粉症の原因もこの辺にあると言われています。

また、木材は製造エネルギーの極めて少ない建材です。
しかし、輸入材は遠方から木材を運んでいるため、その輸送エネルギーも莫大になることは容易に想像できます。

国産材を使って家を建てるということは、日本の気候に合った木で快適で長持ちする家を建てるということと同時に、日本や世界の森林を守り豊かな自然を守るということになるのです。

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■■ 地熱利用の家:GEOパワーシステム

2004年に、環境大臣賞をはじめ数々の賞を受賞しました。
地中熱を利用しエアコン使用量を減らす、省エネシステムです。

地中熱を利用して換気を行いながら、温度の緩和と空気の浄化を行う24時間計画換気システムが「ジオパワーシステム」です。
地中に通したパイプに外気を送り込んで、夏は地中で冷やし、冬は温めて住まいの基礎部分の割栗石に伝えることで、心地よい温熱空間を自然に作り出すことができます。

地上の温度は季節や時間によって変動しますが、実は地中(地下4~5m地点)の温度は、その地域の年間平均気温のまま、一年中ほぼ変わらないのです。
地中熱エネルギーとは、この地上と地中の温度差を利用して作り出すエネルギーのこと。
地中熱の特性を活かせば、外気に比べて夏は涼しく、冬は暖かく感じる室内温度を作り出すことができます。